交響曲第5番の「革命」という副題

交響曲第5番の「革命」という副題

交響曲第5番の「革命」という副題

2024/02/26
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そういえば、まだ書いていませんでしたが、ショスタコーヴィチは生涯で15曲の交響曲を作曲しています。その中でとりわけ有名で、彼の出世作になったのが5番目の交響曲の「革命」です。

さて、この副題についている「革命」なのですが、実はショスタコーヴィチ自身がつけたものではなくて、しかも外国ではこの副題で呼ばれることは殆どありません。「革命」という副題がついているのはおそらく、日本と韓国と中国だと思われます。

まあ、日本人はニックネームを付けるのが好きだからね。ベートーヴェンの交響曲第5番「運命」のこの副題も作曲者自身はつけていないし、外国ではこんな副題はついていないんだよ。

ショスタコーヴィチが起死回生の想いで作曲したこの交響曲第5番を初演する数日前にショスタコーヴィチ自身が発表した文章があり、これには「正当な批判に対する一人のソビエト芸術家の実際的かつ創造的な回答である」と批評されたことにすごく嬉しかったと書いています。

この批評は、ショスタコーヴィチ自身の原因で親戚や友人が処刑されたり拘束されてきたショスタコーヴィッチにとってとても嬉しかったんだと思うよ。

さて、このことから西欧各国では「正当な批判に対する、ある芸術家の創造的回答」を副題として広められたらしいよ。
でも長いよね。俺は「革命」のほうが好きだな。
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