番外編「スターリンのためだけに作られたまぼろしのレコード」
番外編「スターリンのためだけに作られたまぼろしのレコード」
2024/02/21
【ご注意】このブログはVIDEO-GOISのスタッフに向けて、クラシック音楽に親しんでもらい、作品のスキルアップを目指してもらうことを目的として開始されました。そのストックを公開しているもので、表現や内容、考え方について専門的なものではございませんのであらかじめご了承ください。
今回はちょっとショスタコーヴィチから脱線します。昨日のコラムで、スターリンがベートーヴェンが好き?という話を書きましたが、スターリンはベートーヴェンもモーツァルトも結構好きだったことがうかがえるんだよ。
ショスタコーヴィチの同級生で女性ピアニストのマリア・ユーディナという人がいるんだけど、この人も結構破天荒で社会リアリズムの中でもバッハやベートーヴェンなどドイツものをレパートリーとして活動していたんだって。
親友のショスタコーヴィチや西欧の20世紀音楽なども積極的に演奏し、同時に演奏会で十字を切るしぐさをするなど、ロシア正教への信心も隠そうとせず、旧ソ連当局から睨まれ、演奏活動や教育活動の停止を命じされることもあったらしいんだ。
でも実はスターリンがこのユーディナの熱狂的なファンで、だから粛清されることなく活動できていたのかな?と想像できます。そんなスターリンが彼女のファンだったという面白いエピソードを紹介しますね。
スターリンが「昨夜、ラジオでマリヤ・ユーディナの演奏するモーツァルトのピアノ協奏曲を聴いたのだが、この曲が収録されたレコードはあるか」と聞いてきた。ラジオ委員会はすぐに「はい、もちろんです」と答えます。
そしたらスターリンは、「翌日、郊外の別荘にそのレコードを届けさて」と命じたのですが、その後ラジオ委員会は大パニックに陥るのでした。
なぜなら、実際にはレコードなど存在しなかったからです。すぐにマリヤ・ユーディナが呼び出され、オーケストラが集められ、その日の夜中にレコーディングが始まり、そして翌日、スターリンのためだけに、大急ぎで作ったたった1枚のレコードが出来上がったらしいんだよ。
すげーな スターリン。
因みにこのときの曲がモーツァルトのピアノ協奏曲第23番。わしもモーツァルトのPコンの中では一番好きな曲なんだよ。
ショスタコーヴィチの同級生で女性ピアニストのマリア・ユーディナという人がいるんだけど、この人も結構破天荒で社会リアリズムの中でもバッハやベートーヴェンなどドイツものをレパートリーとして活動していたんだって。
親友のショスタコーヴィチや西欧の20世紀音楽なども積極的に演奏し、同時に演奏会で十字を切るしぐさをするなど、ロシア正教への信心も隠そうとせず、旧ソ連当局から睨まれ、演奏活動や教育活動の停止を命じされることもあったらしいんだ。
でも実はスターリンがこのユーディナの熱狂的なファンで、だから粛清されることなく活動できていたのかな?と想像できます。そんなスターリンが彼女のファンだったという面白いエピソードを紹介しますね。
スターリンが「昨夜、ラジオでマリヤ・ユーディナの演奏するモーツァルトのピアノ協奏曲を聴いたのだが、この曲が収録されたレコードはあるか」と聞いてきた。ラジオ委員会はすぐに「はい、もちろんです」と答えます。
そしたらスターリンは、「翌日、郊外の別荘にそのレコードを届けさて」と命じたのですが、その後ラジオ委員会は大パニックに陥るのでした。
なぜなら、実際にはレコードなど存在しなかったからです。すぐにマリヤ・ユーディナが呼び出され、オーケストラが集められ、その日の夜中にレコーディングが始まり、そして翌日、スターリンのためだけに、大急ぎで作ったたった1枚のレコードが出来上がったらしいんだよ。
すげーな スターリン。
因みにこのときの曲がモーツァルトのピアノ協奏曲第23番。わしもモーツァルトのPコンの中では一番好きな曲なんだよ。