ネオ・ベートーヴェン的な作風

ネオ・ベートーヴェン的な作風

ネオ・ベートーヴェン的な作風

2024/02/20
【ご注意】このブログはVIDEO-GOISのスタッフに向けて、クラシック音楽に親しんでもらい、作品のスキルアップを目指してもらうことを目的として開始されました。そのストックを公開しているもので、表現や内容、考え方について専門的なものではございませんのであらかじめご了承ください。


この交響曲第5番は解説毎に色々な表現をされていて、例えば「革命的勝利の交響曲」とか、ベートヴェン的な「苦悩からの克服と歓喜」といった具合。ただ、解説書の中で多いのがベートーヴェン的な手法を用いているというものが多いです。

志鳥栄八郎 著 「新板 不滅の名曲はこのCDで」の中で、ーこの曲は、よくネオ・ベートーヴェン・スタイルと呼ばれるくらい、ベートーヴェンの「交響曲第5番」とあい通じるところがある。それは、曲全体が、苦悩から克服、歓喜へといった内容をもっていることや、第一楽章で、印象的な主題を巧妙に展開させているところなどにうかがえるー

このようにあります。
独裁政治の中で音楽をファシズム形成に利用することはよくあります。とりわけベートーヴェンはよく使われます。スターリンの後の時代になりますが、あのナチス・ドイツヒトラーもベートーヴェンの曲が好きで、ナチスも利用しました。
有名なのが、ヒトラーの誕生記念のコンサートが開かれ、ベートーヴェンの交響曲第9番をフルトベングラー指揮でベルリン・フィルが演奏しています。

ヒトラーは別として、ベートーベンのとりわけ交響曲第5番は独裁的な人たちには好まれていたんだよね。だからショスタコーヴィチもこのベートヴェンの手法を採用したのではないかと言われています。

例えば、曲全体が苦悩から克服、歓喜へといった内容をもっていることや、第一楽章で、印象的な主題を巧妙に展開させているところなどにうかがえるんだよ。ただ、これは逆に体制批判としても取られかねないので、ある意味命がけの作曲だったと言えるね。
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