覚えておいたほうがいい指揮者日本人編 ③小澤征爾

覚えておいたほうがいい指揮者日本人編 ③小澤征爾

覚えておいたほうがいい指揮者日本人編 ③小澤征爾

2023/11/01
【ご注意】このブログはVIDEO-GOISのスタッフに向けて、クラシック音楽に親しんでもらい、作品のスキルアップを目指してもらうことを目的として開始されました。そのストックを公開しているもので、表現や内容、考え方について専門的なものではございませんのであらかじめご了承ください。


この人の名前は聞いたことあるよね。小澤征爾。1935年満州国に生まれた現在88歳。満州国と言っても日本人です。当時は戦前で日本が満州を統治していた頃だきょね。その関係で、お父ちゃんが満州に出向いていたわけで、その時生まれたので生まれは満州国ということになります。

彼は、幼稚園に入る前には日本に戻ってきていまして、その後桐朋学園に入り、尾高さんと同じく齋藤秀雄に指揮を学んでおります。因みに斎藤秀雄は現在の桐朋学園の前身である桐朋女子高校を創設に携わった人物。小澤征爾は第1期生なんだよ。女子高校という名前なんだけど共学なんだよ。
因みに私の母も同じく桐朋女子高校音楽科で、小澤征爾と同級生だったというような話を小さい頃に聞いたことがあるんだけど、ちょっとよくわかんない。

小澤征爾といえばボストンフィルハーモニーの指揮者として30年間勤め上げ、その後ベルリン・フィルやウイーンフィルなど名門オーケストラの指揮を行っています。だから日本の指揮者というより、世界の指揮者指揮者なんだよ。先週取り上げるか悩んだほど。

彼は音楽に関する研究がすごく深く、オペラの演奏では本当に細かく描写を音楽に表現している。本番の演奏よりもリハーサルの映像を見ている方が楽しい感じ。
特徴として挙げられのは、指揮棒を使わない、そして暗譜するから本番では譜面を見ないということかな?

音楽的には若い頃から高い技術を持っており、N響とも契約を結んでいたが、後に起こるN響事件がきっかけで、もう日本では指揮をすることはないだろうと、アメリカに渡っています。ここからが小澤征爾が世界で活躍する事になるのですが、そのきっかけを作ったのがN響事件。

このN響事件については次回解説しますね。

で、小澤征爾さんは2002年のウイーンフィルニューイヤーコンサートの出演し、全世界に同時中継され、CDは100万枚の売上をあげたんだって。俺もDVDを持っていて、何回も見ているけど、本当に素晴らしい演奏です。あの頃が小澤征爾さんの一番の絶頂期だったんじゃないかな?
伊藤くんが好きな?コウモリ序曲も演奏しているので、ぜひ聞いてみてね。DVD貸すよ。

とにかく世界的な指揮者です。長野県松本市での活動も有名だよね。サイトウ・キネン・オーケストラを創設したのも、前段に書いた齋藤秀雄氏の没後10年を偲んで小澤征爾さんが中心になって設立されたオーケストラ。この本拠地が長野県松本市に置かれ、毎年「サイトウ・キネン・フェスティバル松本」が開催されていたんだよ。今は名前が変わって「セイジ・オザワ 松本フェスティバル」として毎年開催されています。

以前松本市に遊びに行った時に、とある蕎麦屋さんに入ったんだけど、その蕎麦屋さんには、フェスティバルが開催される時には必ず小澤征爾さんが立ち寄るんだって。蕎麦も美味しかったけど、写真とか色々見せてもらって、小澤征爾さんを少し近くに感じられた気になりました。
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