録音嫌いのカリスマ カルロス・クライバー

録音嫌いのカリスマ カルロス・クライバー

録音嫌いのカリスマ カルロス・クライバー

2023/10/18

【ご注意】このブログはVIDEO-GOISのスタッフに向けて、クラシック音楽に親しんでもらい、作品のスキルアップを目指してもらうことを目的として開始されました。そのストックを公開しているもので、表現や内容、考え方について専門的なものではございませんのであらかじめご了承ください。



カルロス・クライバーという指揮者。実は私はあまり良く知らないのです。でも名前は知っているし、名指揮者だったという話は色々な文献を読んでいて知識としては知っていました。でもカルロス・クライバー指揮の演奏をおそらくちゃんと聞いたことがない。

カルロス・クライバーは1930年ドイツで生まれた指揮者で、前に紹介したフルトヴェングラーやベームと比べると随分最近の人のような感じがしますね。
彼も戦争によって人生に影響を受けているんだけど、お父ちゃんが指揮者だったんだよね。で、戦争に反対的だったんでアルゼンチンに亡命するんだ。

それでも指揮者だった父ちゃんの影響を受けて、多くの歌劇場で指揮をしていた。

クライバーは滅多に演奏会に登場しないという幻の謎に包まれた名指揮者だったんだ。
聴衆は今度はいつ聞けるのか?という期待すら持たないほどコンサートを開催しなかったんだって。(笑)

あと、常任指揮者や音楽監督といった要職は要請があっても速攻で断り、レパートリーも少ない。しかもキャンセル魔で、録音恐怖症で、インタビュー嫌いというまあまあ我が道行く人という感じです。

それでも、いったん指揮台に立てば華麗なタクトで観客も評論家も虜にしてしまう。彼こそ真の意味でのカリスマなのかもね。

そんなカルロス・クライバーですが、旅行嫌いということでも有名だったのだが、なぜか日本には5回も来ている。よっぽど日本が気に入ったのか?それともギャラが良かったのか??



そんな身も蓋もないカルロス・クライバーですが、本心はポストにしがみつき、スケジュールに流され、音楽活動をルーティン・ワークのようにこなしている人たちへの静かな反発であり、クラシック界への自分なりの態度表明だったと言われています。

録音が少ないのでなかなか聞く機会がないのですが、今度探してみようと思っています。
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