フランツ・レハールのメリー・ウィドウ

フランツ・レハールのメリー・ウィドウ

フランツ・レハールのメリー・ウィドウ

2024/01/18
【ご注意】このブログはVIDEO-GOISのスタッフに向けて、クラシック音楽に親しんでもらい、作品のスキルアップを目指してもらうことを目的として開始されました。そのストックを公開しているもので、表現や内容、考え方について専門的なものではございませんのであらかじめご了承ください。


レハールのメリー・ウィドウと聞くと、吹奏楽コンクールでよく演奏されるメリー・ウィドウを思い浮かべる人も多いよね。この曲の元々はオペレッタなんだよ。
フランツ・レハールは1870年オーストリア=ハンガリー帝国の生まれの作曲家で、生涯ナチスとの関わりで硬みの狭い一生を送った悲劇の人なんだ。

レハールとナチスの関係何だけど、オーストリアがナチスに占領され、ナチスは徹底してユダヤ人を排除する政策を取っていったことはみんなも知っていると思う、で、レハールの奥さんはユダヤ人だったんだけど、レハールはヒトラーと比較的親交があって、ユダヤ人の奥さんがいたんだけど、比較的かばってもらっていたんだ。
実際、レハールはこの「メリーウィドウ」のスコアをヒトラーにプレゼントするほどの仲だったもんだから、レハールの友人のユダヤ人から「俺も収容所送りを免じてほしい」と頼まれるようになってしまったんだよ。
レハールも頑張って口利きをしようと試みたんだけど、ユダヤ人である妻のことを持ち出されて、結局断念することになり、しかもこれ以降一切口を出すことが許されない状況になってしまうんだ。

第二次大戦が終わり、ナチスが解体したあとも、ヒトラーと親交があった人として、レハールは周囲から白い目で見られ、常に非難される一生を過ごすことになるんだ。本人は全然、政治に興味がなかったのに。むしろヒトラーに利用された人物なんだけどね。

さて、メリー・ウィドウのお話はどんなものかと言いますと、
未亡人ハンナという人と伯爵ダニロという登場人物が軸となっており、ハンナはとても魅力的な女性で、裕福な唐人と結婚するんだけど、その老人はすぐに死んでしまうんだ。あれ?紀州のドンファン?
で、未亡人になったハンナのハートを誰が射止めるか?という話で、まあまあ、ドロドロのお話。

そこには国の継承問題やら夫婦の浮気問題やら、昭和時代のドラマみたいなものが展開されていきます。
お話の内容のとは反対に、音楽がすごく優雅できれいなんだわ。そこのアンバランスが、レハールの天才的な手腕と思われます。

今回はみんなも聞いたことある吹奏楽版メリー・ウィドウセレクションをシェアしますね
https://www.youtube.com/watch?v=VhxqWFOmetI
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